スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

"プロトタイプ ナナクジャク" sasakure.UK

本アルバムは、sasakure.UK氏のボーカロイドオリジナルアルバムとしては、メジャーアルバムを除き3枚目に当たる。

タイトルが各曲名の頭文字であることから判るとおり、本アルバムは「言葉遊び」をモチーフとしており、
日本語の言葉としての芸術性、可能性をできる限り引き出そうとしたように私には感じられた。

もとより韻の踏ませ方、言葉の扱い方の丁寧さ、独創性に定評のある氏であるが、
本作ではそれをさらに洗練させ、メッセージ性をも織り込んで、長く楽しめる作品となっている。

スポンサーサイト

"ラララ終末論。" sasakure.UK

ラララ終末論。

 sasakure.UK氏のボーカロイドアルバムとしては2枚目。今作は前作"Kaleido*MIXture"のような合作ではなく、メインパートは全てソロ。ただし他のクリエイターによるリミックスも収録されている。
 構成は「フェアリ・ティル」と「終末」の2つの要素を交互に、8曲で展開。ボーカロイドは各セクション2曲ずつ計4人担当している。これにプロローグ/エピローグを加えた10曲がメインストリーム。ボーナスとしてリミックスが3曲入っている。「終末」パートはトラックを追うごとに場面が展開していく。
 今までの氏の曲に比べると、リン以外は今までにない雰囲気の曲が多い。特に「フェアリ・ティル」パートの曲はその大きな違いを感じられるだろう。また、歌詞も意味深なものが多く、読みながら、あるいは聴きながらも考えされられる。特設ページでの紹介にも
「このアルバムを聴いたときに、"彼の持つ答え"に少しでも近づくことができたならば-。」
とあるように、むしろ考察を推奨しているような雰囲気さえ窺える。

"Linkup originalside house vol.2" V.A.

 Delights.inが送る、DTMerたちによるハウスコンピレーションの第2弾。ノリ自体はハウスだが、ウワモノにキラキラとしたシンセをちりばめた曲が多いので、どちらかというとプログレッシブ・ハウスのコンピということになるだろうか?(詳しくないので突っ込まれそうな気はする)
 5曲と収録曲数は少ないものの、いずれ劣らぬ非常にクォリティの高い楽曲群であり、同人音楽の型にはまらない強力さを誇る。といっても、最近はプロとアマの境界線も薄くなってきており、こうした楽曲が安価で手に入るのは非常に喜ばしいことなのかもしれない。
 なお、ブックレットには初心者向けのハウスガイドが掲載されており、このCDから手を広げるキーディスクにもなりうる。

"LOiD-01 -LOiD's LOGiC-"

LOiD

 オンラインで人気のDTMコンポーザーを集め、コンピレーションを生成。テーマは「クラブミュージック」。4つ打ちのエレクトロを中心に、それぞれが個性を存分に発揮している。タイトルから察するに、全員がVOCALOID使いなのだろうが、このCDは全曲インスト(sasakure.UK氏のみ巡音ルカを音ネタに使用)。VOCALOIDがなくても面白い曲が作れる、ということをこのアルバムは証明している。

"ついったーコンピレーションアルバム ついコン2! ~realtime result for you~"

ついこん2!

 Twitterに登録している有志たちの手によって作られたオンラインコンピレーションアルバム、それが「ついコン2!」である。2であることからも分かるように、実は2作目。筆者が知った経緯上こちらの紹介が先となる。1作目をレビューするかは未定。
 前作同様、2枚組みの構成となっている。1枚目はクラブ的なアプローチが中心、2枚目はロック的なアプローチが中心となっている。コンピレーションアルバムゆえにそのカバーするジャンルは幅広く、アマチュア音楽の様子の一端を知るにはうってつけだろう。

"World favorication" ecoshima

 日本Twitterのスラングをところどころにまぶした日本語ダンスポップ。タイトルはcapsule "World fabrication"からのもじりか。一人のTwitterユーザーがどんどんTwitterにはまっていく様子をユニークに描き出している。シンセの軽快なバッキングに乗った、リズミカルなメロディが気持ちいい。

- "ついコン2!" Disc1 / Track.2

"x" APAZOME

 非常に穏やかな、3/4拍子のチルアウトサウンド。非常にゆったりとしたテンポの中でピアノが奏でられ、定期的にソナーのような音が入る。中盤からドラム音が入るが、ゆったりとしたグルーヴは変わらない。海中を深く泳いでいるかのような錯覚に陥る。まったりと浸るにはうってつけだ。

- "ついコン2!" Disc.2 / Track.8

"Countdown City" KENTA"KENTAX"HIRAI

 朝もやのような清々しさを帯びたドラムンベーストラック。シンプルで軽いブレイクビーツとピアノフレーズが非常に心地良い横ノリを作り出している。タイトルのCountdownの通り、曲の山場で入る時報のサンプリングが特徴的だ。

- "ついコン2!" Disc1 / Track.6

"envelope" beatica

 3/4拍子のエモーショナルロック。静謐な序盤からは想像もできないほどの激情が、徐々に燃え上がっていく。歌詞の言葉選びが非常に繊細かつ優美で、激しいロックサウンドとのギャップがさらに世界観の美しさを浮き立たせている。

- "ついコン2!" Disc1 / Track.8

"雨の日のタイムライン" iMp95

 涼やかなプログレッシヴ・ハウス。雨音のサンプリングの中、ストリングスとエレクトロシンセが淡い色を醸し出す。浮遊し、飛び交うメロディは街を覆いつくし、跳ね回る雨水のようだ。透明な音世界の中で、静かにリフレインがエコーし続ける。

- "ついコン2!" Disc2 / Track.14

"flow wisp" RoT

 最初と途中に挟まれるTwitterのキャッチフレーズが印象的な、ノンジャンルなグルーヴ。カリッとした具合に整然と進むエレクトロニカ調のビートの中、生々しいギター、ピアノにスキャットと、デジタルとアナログが融合して心地良い音空間を生み出している。特に終盤のピアノのソロアドリブは聴き応えがある。

- "ついコン2!" Disc1 / Track.11

"Cafe-Satellite" Ebox

 ラテングルーヴに少しエレクトロ要素をまぶした、ミニマルなアシッドジャズ。下ではウッドベースが気持ちよく弾み、上ではシンセが無邪気に弾む。そのグルーヴはどこか真夏の日差しのような、湿度の低い暑さを感じさせる。

- "ついコン2!" Disc1 / Track.12

"a dear little sweetheart" crepe sound

 メロウでちょっとオシャレな、オーソドックスなエレクトロハウス。初音ミクの優しいコーラスが印象的だ。PSG音源を併用しており、90年前後のような雰囲気を出した、オトナ向けのちょっと懐かしいサウンドに仕上がっている。こんな感じのゲームBGMがもしかしたらあったかもしれない、という郷愁をかきたててくれる。

- "ついコン2!" Disc1 / Track.04

"bluebird" s.y.n

 花弁の舞うような繊細なイントロと共に舞い降りる、可憐なシンセポップ。よどみなく流れる、伸びやかなヴォーカルが印象的。サビらしいサビはなく、ゆったりと花筏が川の流れに押し流されていくような、そんな和の美しさをかもし出している。

- "ついコン2!" Disc1 / Track.03

"enter the bloodstream" ハルカゼ

 ジェットなイントロとは裏腹に、メロウでレトロフューチャーなテクノポップ。ゆったりとしたシンプルな4つ打ちに乗って、さらりとした印象の女性ヴォーカルが流れていく。サビの「ハローハローハロー」のリフレイン、そして「時速215km」のフレーズは強力なキャッチーさを誇る。爽やかなトラックだが、歌詞内容はタイトルの通り血流。そこから広がる壮大な歌詞展開にも注目したい。

- "ついコン2!" Disc1 / Track.09

"あさやけぼーだーらいん" 茶太

あさやけぼーだーらいん 特設サイト

 茶太氏をヴォーカルに迎えた、Voltage of Imaginationの企画盤の一つ。郷愁的で繊細な音遣いで定評のあるbermei.inazawa氏と、ポップで気持ちの良いサウンドのESTi氏を中心に、優しい雰囲気のアルバムになっている。茶太氏の透き通るようなヴォーカルに、それぞれの音楽センスが綺麗にマッチしている。
 ただし、歌詞内容は少々暗め。ひとりぼっち。片思い。焦燥感。失敗。後ろめたさ。鬱々としてうまく行かない毎日を、歌詞に変えて爽やかに歌い上げて浄化していくようなCDだ。歌詞内容的に、トラックの流れはハッピーエンドに向かうようになっている。

"Kaleido*MIXture" SASAKURATION VOCALOID PROJECT

ササクレイション

 近年大きな話題となっている初音ミクを中心としたヴォーカロイド。このCDはささくれ夕雁氏を中心とした作曲集団「ササクレイション」による、ヴォーカロイドを使った楽曲集だ。一人では楽曲バランスが偏りがちだが、人が増えるとそこに幅が出てくる。三人寄れば文殊の知恵といったところだろうか。
 発売当時は巡音ルカは発売されておらず、初音ミクと鏡音リンの二者が歌い手として登場する。ささくれ氏作曲のものはニコニコ動画に本人がいくつか上げているようなのでチェックされたい。

"Mistletoe -Viscumalbum-" sasakure.UK

 sasakure.UK氏の2枚目のソロアルバム。楽曲の幅の広さと、ゲームミュージックっぽさが今回もリスナーの心を捉えて離さない。ただ、やはり氏の弱点というか、全体的に少々音は軽め。ベースラインが非常にかっこいい曲が多いだけに、その点は少々残念。

"Evangelize -fmy. Hybridize Remix-" syatten

 今回作られたリミックスの中では最もアレンジ度合いが強いブチアゲアレンジ。自前のシンセフレーズをメインに据え、元のメインフレーズと交互に展開させることでメリハリを生み出している。元の美しさによる陶酔と、新たなシンセによる高揚感が生み出す心地良さは新次元だ。

- "Evangelize -fmy. Hybridize Remix-" syatten / (Online Music)

"Evangelize (B-32 Remix)" syatten + B-32

 こちらのリミックスはUKハードコア。幻想的な雰囲気はあまり壊さず、それでもオリジナルの色を織り込んでテンションを上げやすいつくりになっている。レングスがゲームサイズのごとく短いのは仕様、ということである。

- "Evangelize(B-32 Remix)" syatten + B-32 / (Online Music)

"Exaltation*Beat" V.A.

 electro planetという新進気鋭のサークルによる、IIDX楽曲のアレンジアルバム。クラブ受けするようにアレンジしたということで、ごついキックが印象的なトランス・UKハードコア系統が中心となっている。あまり曲調での冒険はしておらず、オリジナルの雰囲気を重視している。全体的に安定感のあるクォリティだが、似た雰囲気の曲で構成されているために印象が薄くなりがちなのが玉に瑕。体を音楽に委ねる、という意味でならこのくらいのほうがいいのかもしれない。

以下は一口レビュー。

"ニライカナイ EP" sweez & Meine Meinung

 BOF 2008での活躍が記憶に新しい音楽集団STRが、ゲストを迎えbmsから拡張したEP版。ハイセンスでbms界の内外で貪欲な活動を続けるsweez氏が製作した"ニライカナイ"をベースに、メンバーであるroop氏、tigerlily氏にさらにゲストとしてkaede氏、DOT96氏、sta氏を迎えて5つのリミックスが展開される。リミックスはそれぞれの色が非常に濃く出ており、決して聴くものを飽かせることはない。

以下は一口レビュー。

"waxing and wanding (MIKE style Mix)" KC-roomin' feat. Gt.Yuuichiro

 無機質で妖艶なハイスピードサウンドが、落ち着いた艶やかなスウィングジャズに大変身。オリジナルと同様、主題を繰り返すのが主体となる。本曲の場合はブラス(サックスだろうか)がメインを張る。
 ジャズ曲おなじみのアレンジ・ソロパートは勿論ある。ピアノやドラム・ベースたちが織り成すグルーヴはかなり気持ち良い。

- "D12" Various Artists / DVSP-0041

"月にロケットを" O-SE

 遊泳中。
 オリジナルはbeatmania IIDX14 GOLDよりheaven above。エレクトロなシンセがメインを張るシャープな感じのハウスだったが、この曲はその趣向を全く変え、穏やかに漂うようなインストゥルメンタルになっている。作者お得意のノスタルジックな曲調が宇宙遊泳のような心地良さを引き出している。
 秋の夜長にどうだろう。

- "D12" Various Artists / DVSP-0041

"逃げ水、蝉時雨" bunchan

 耳鳴りのようなきついハウリング音がこの曲のイントロだが、決してぶち壊れた曲ではない。ある意味でオリジナルを破壊してはいるが。
 涼しげなピアノ音と、水のようなハミング音が夏らしさを醸し出している。とするとイントロのハウリング音はさながら夏の強い日差しだろうか。そこでタイトルが頭にリフレインする。
 SigSigのRemixとあり、主題がひたすらに繰り返されるがしつこい感じはしない。人によっては単調に聞こえるかもしれないが…。

- "D12" Various Artists / DVSP-0041

"さよなら流れ星" まつ

 静寂と哀愁。
 低速のエレクトロインスト。素朴な印象を受けるシンセ音の数々は、まるで星の音楽隊、と呼んでも良さそうなささやかなきらめきを放つ。次々にパートが追加されていくが、決して賑やかな雰囲気ではなく、すっと静かな様子をたたえている。

- "さよなら流れ星" まつ / (Online Music)

"楓" Clean Tears

 こんな曲、待ってた。
 大変和風な日本語トランスポップ。澄んだ美しい女性ヴォーカルにClean Tearsらしい、柔らかく透明なシンセが絡む。これをさらに笛や三味線などの和の楽器が華を添える。
 錦秋という言葉がある。錦のように色とりどりの紅葉が美しい様を表す語だが、この曲にこそふさわしいと言えるのではないだろうか。

- "楓" Clean Tears / (Online Music)

"era (abyssal mix)" ATM

 疾走感と透明感に溢れていたオリジナルとは対照的に、無機質なダウンテンポでどこまでも圧力をかけられ続ける錯覚を覚えるのがこの曲だ。SFのような近未来的な感触と、なぜか中世のような、古い重厚さを同時に体現している、正にタイトルである「時代」を作者が独自に再解釈した曲といえるだろう。
 唯一共通するのは、曲全体から感じられる、えもいわれぬ壮大さだ。

- "D5" (Various Artists) / DVSP-0009,0010

"KAMIKAZE (repulse)" kou

 街のどこかで感じる、隔絶感。
 オリジナルは無機質な中にスッと艶やかなピアノが混じるテクノだったが、このアレンジでは全体が悲哀というか、どこか寂寥感漂う雰囲気に覆われている。ピアノはシンセに置き換わり、曲中を通るブレイクビーツはメインフレーズ手前でまるで電車が走るように響き渡る。
 曲の途中で全ては一旦フェイドアウトするが、高架橋の下で曲は再び揺り起こされる。しかし曲の終わりもまた同じ場所だ。

- "D5" (Various Artists) / DVSP-0009,0010
- "ourpath" (Various Artists) / DVSP-0028~0031

"Logic Board That Sinks In Diethyl Ether" Ryo Ohnuki

 ケミカルディープ。
 どこか透明で空間的だったIIDX9thの楽曲、Logic Board。これをよりディープでノイジーなエレクトロニカに仕立て上げたのが本曲である。
 特徴的な点として、パートごとにぶった切られていることが挙げられる。各々の展開は6つに分けられ、それぞれは拡張され再解釈され、若干違ったエレクトロニカサウンドを展開する。4つ打ちになったり、ブレイクビーツになったりといった具合に。しかし全体を通した曲調は統一されており、オリジナルと同じ順で展開するために曲の一体感は失われることはない。
 まるでジエチルエーテルに浸されたような透明でノイジーな世界。1度体験してみてはどうだろうか。

- "D11" (Various Artists) / DVSP-0036,0037
 

プロフィール

 

imit8or

Author:imit8or

 

ブログ内検索

 

 

最近の記事

 
 

カテゴリー

 
 

ブックマーク

 
 

カレンダー (月別)

 

06 | 2017/07 | 08
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31 - - - - -

 

最近のコメント

 
 

最近のトラックバック

 
 

RSSリンクの表示

 
 
 
 
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。